こんにちは、瑞穂区弥富通のオオヤ歯科医院です!
金木犀の甘い香りが漂う季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は皆様も聞いたことがあると思います【舌苔】についてお話していきます!
そもそも舌苔とは、舌の表面に付着する白い苔状のもので、皮膚での垢のようなものです。舌には糸状乳頭と呼ばれる凹凸があり、そこに菌や粘膜などが付着して、白く見える舌苔が形成されます。薄く舌苔があるのは正常ですが、舌苔が厚くなると菌の温床となり、口臭や誤嚥性肺炎の誘因となる可能性があるため、舌は適度に清掃する必要があります。
●舌苔が溜まってしまう原因は
①舌の動きの低下
通常、舌の汚れは食べたり話したりするときに舌が動くこと(口の中の上側の部分と舌との摩擦)で除去されます。しかし、寝たきりで経口摂取や会話ができない場合や、気管挿管中や経鼻、経管栄養などで経口摂取ができないような場合には、舌への摩擦が少なくなり、舌苔が除去されにくい状態になります。
②唾液の分泌低下
唾液には、食べカスや歯垢を洗い流す自浄作用や、口腔内の菌の増殖を抑える働きがあります。絶食、疾患、薬の副作用、脱水、ストレス、加齢などが原因で唾液自体の量が減少すると、口腔内に舌苔の原因となる因子が増え、舌苔が厚くなることがあります。
③口腔の清掃不良
口腔を清潔に保たなければ、口腔の菌や粘膜が舌にたまってしまうことがあります。
●舌苔を減らすには
経口摂取が可能な方は、固形物をしっかり咀嚼しながら摂取したり、たくさん会話をしたりして「舌を動かすこと」が大切です。舌苔があるからといって、「すべて落ちきるまで、力いっぱいブラシで清掃すること」は舌に傷がつき、そこから感染、口臭へとつながることがあります。舌を清掃する場合には、舌ブラシを使用します。舌の動きが低下している方は、このようなケアを行うことがより重要になります。舌ブラシを使用する場合にも、力は加えすぎないよう注意してください。また、口腔を清掃後、保湿ジェルなどを用いて口腔が乾燥していない状態を保つことも重要になります。
当院にもジェルや舌ブラシ等舌苔のケアグッズをいくつか販売してますので舌苔が気になる方は使い方や頻度等是非相談してみてください!