皆さんこんにちは!名古屋市瑞穂区彌富通のオオヤ歯科医院です!
今日は歯石についてお話しようと思います!
皆さんは、歯石が出来てしまう理由はご存じでしょうか?歯石は、磨き残し(歯垢)が石灰化してしまったものです。磨き残しがあると、唾液に含まれているカルシウムが歯垢を石灰化させてしまい、歯ブラシでは除去できなくなってしまいます。
歯石自体には病原性はなく、細菌は死んでしまっています。しかし、歯石は表面がざらざらしているため、細菌が非常に付きやすく、口腔内を悪い環境にしてしまう原因になります。歯石はどんどん広がっていき、そのまま放置すると、歯茎の下、つまり歯の根っこにまで歯石が広がり、除去するには時間が非常にかかります。歯の間に溜めたままだと、歯の間に虫歯も作りやすくなります。
歯茎の下には歯周病菌が潜んでいます。歯石が歯茎の下に広がるということは、歯周病菌が住みやすく、増加しやすい環境を作っていることになるのです。
特に歯石が付きやすい部分は、下の前歯の歯と歯の間です。理由は、唾液が出てくる場所が舌の裏側にあるため、下の前歯の裏側は唾液にさらされている時間が他の歯よりも長く、最初に言った通り、唾液のカルシウムが歯垢を石灰化させるためです。
こんな経験をされたことがある方がいるのではないでしょうか?
久しぶりに歯医者に行って、歯石を取ってもらったら「なんだか歯の間の隙間がすごく広くなった気がする、冷たいものがしみる気がする」こんな風に感じたことはないですか?
これは、本来歯の間にあるべき隙間に歯石がびっちり詰まっていたために起きることです。また冷たいものを感じやすくなるのも、歯を覆っていた歯石を除去したため、久しぶりに歯の表面が出てきたことで、温度が感じやすくなったためです。人間も寒い場所で上着を脱いだら肌が寒く感じますよね?それと同じことです。
ですから、「歯石を長い期間放置してる=ずっと汚れた服を着ている」ということです。皮膚が赤く炎症を起こすことと同じで、歯茎も赤く炎症を起こすのです。
歯石は除去しても3か月ほどたてば、また付着してきます。歯ブラシとフロスや歯間ブラシなどできれいにしても、ほんとに細かな部分はすべて取り切れないのが現実です。
定期健診では、お家で取れない細かな汚れをきれいにして口腔内を守っていく役割があります。「痛くないから歯医者に行く必要はない」ではなく、「痛くなる前に歯医者にいき、予防しよう」という考え方にしてみてください!これだけで、将来残る歯の本数は増えていくと思います!
コロナウイルスで今は自粛モードが漂っております。体調が悪い方、発熱症状があるかた、咳や息苦しさがある方は、「帰国者・相談センター」や各区保健センターへ連絡をすることをおすすめします。
当院へいらっしゃる時も、体を第一に考えて無理のないようにお願いいたします。