皆さんこんにちは!
瑞穂区弥富通のオオヤ歯科医院です。
近頃は朝晩肌寒さを感じ、秋の深まりを実感しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて本日は、以前お話しした「口腔機能低下症」についての続編です。
前回は、頬の体操・パタカラ体操をお伝えしました。
今回は、「噛む筋肉をトレーニングする方法」、「飲み込む筋肉をトレーニングする方法」をお伝えします。
まず、噛む筋肉をトレーニングする方法
【咀嚼訓練】
咀嚼訓練として、ガムを噛むことが効果的です。
1日2回(朝と夜)、2分間はリズムを決めて、3分間は自由に噛むことで計5分間トレーニングします。
唇を閉じてしっかりと噛み、左右均等に噛むことでバランスよく筋肉を鍛えましよう。
また、正しい姿勢で行うことも大切です。
◎食事の際の注意点
食事の際は、ひと口ごとに30回以上噛むことを心がけましょう。また、口いっぱいに食べ物を詰め込まず、ひと口ごとに箸を置くことが重要です。食材はやや大きめに切り、硬めに調理することで咀嚼力を向上させます。さらに、食事中にテレビやスマホを見ないように意識することで、噛むことに集中できるようにしましょう。
次に、飲み込む筋肉をトレーニングする方法
【ごっくん体操】
ごっくん体操は、喉の筋肉を鍛え、飲み込みの力を高めるトレーニングです。
- 喉ぼとけに手を当ててゴクンと飲み込み、喉ぼとけが上がることを確認します。
- 喉ぼとけを上げたまま5秒間保持します。(難しい場合は無理をせず、できる時間で続けましょう)
- 最後に息を一気に吐き出し、お腹からしっかりと吐き切ります。
この体操は飲み込み力の強化に有効です。
【おでこ体操】
おでこ体操は、首や喉の筋肉を強化するためのエクササイズです。
まず、指先を上に向けて手のひらでおでこを押し、同時におへそをのぞき込みながら5つ数えます。この動きにより、飲み込みに関わる筋肉を鍛え、の下機能を向上させます。ただし、首に痛みがある方や高血圧の方は避けましょう。無理せず、自分の体調に合わせて行うことが大切です。
高齢になると口腔機能低下症に悩まされる方が多くなるかと思いますので、日頃からしゃべりにくさや噛みにくさ、飲み込みにくさを感じている場合は、今回ご紹介した口腔機能低下症を改善する口腔トレーニングを試してみてください。
基本的には特別な器具を必要とせず、好きな時、好きな場所で手軽に行えるトレーニングとなっています。ぜひ実践してみてくださいね!