こんにちは、名古屋市瑞穂区弥富通のオオヤ歯科医院です。
だんだんと暖かくなってきましたね。
気温が変わることが多くありますが体調にはお気をつけください。
今日は歯肉炎と歯周病の違いについてお伝えしたいと思います。
歯肉炎(しにくえん)は、歯ぐき(歯肉)のみが炎症を起こしている状態です。
原因のほとんどは歯垢(プラーク)による細菌感染です。
歯ぐきが赤く腫れたり、歯みがき時に出血しやすくなります。
歯を支える骨(歯槽骨)はまだ影響を受けていないので、適切なケアをすれば元の健康な状態に戻すことができます。
歯周病とは?
歯周病は、歯肉炎が進行し、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊される病気の総称です。
歯肉炎の悪化した状態で、骨が溶け始めると「歯周炎」となります。
症状が進むと、歯がぐらついたり、最終的には抜けてしまうこともあります。
一度溶けた骨は元に戻らないため、早期発見・早期治療が重要です。
歯肉炎は歯周病の初期段階です。歯肉炎のうちに適切なケアをすれば、歯周病を防ぐことができます。
歯にこびりついた歯石は、専用の器具で取り除く処置が必要です。歯石は、歯垢(プラーク)が硬くなったものです。ご自身での歯磨きでは落とせません。歯石を放置すると、歯周病や口臭の原因になるため、歯科医院で定期的に除去することが大切です。
歯周病を悪化させる要因
不十分な歯磨き
・磨き残しがあると、細菌が増えて歯垢や歯石が蓄積。
・特に歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)は汚れが溜まりやすい。
喫煙
・タバコに含まれるニコチンが血流を悪くし、歯ぐきの免疫力を低下させる。
・喫煙者は歯周病が進行しやすく、治療しても治りにくい。
ストレス
・ストレスが多いと免疫力が低下し、細菌への抵抗力が弱くなる。
・歯ぎしりや食いしばりの原因にもなり、歯や歯ぐきに負担がかかる。
糖尿病
・糖尿病になると免疫力が低下し、感染症(歯周病を含む)にかかりやすくなる。
・逆に、歯周病が悪化すると血糖コントロールが難しくなり、糖尿病も悪化する。
口呼吸
・口で呼吸すると、口の中が乾燥し唾液が減少。
・唾液には細菌を洗い流す働きがあるため、少なくなると細菌が繁殖しやすくなる。
食生活の乱れ
・甘いものや柔らかい食品ばかり食べると、歯垢が増えやすい。
・栄養バランスが悪いと、歯ぐきの抵抗力が低下する。
歯周病の予防、または進行を防ぐには、毎日の正しい歯磨き(歯間ブラシやフロスも使う)が必要です。また、バランスの良い食事(よく噛むことで唾液の分泌を促す)、生活習慣をなるべく整えることが必要です。
そして 定期的な歯科検診と歯科医院でのクリーニングがとても重要です!
歯石は自分で取ることができません。定期的に歯医者さんで除去しましょう!
健康な歯を守るために、お待ちしております!